どうも、信託太郎です☺
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お金のことならお任せあれ、信託太郎です。
今回は、前回の続きである金融経済教育推進機構(J-FLEC)が実施した**「家計の金融行動に関する世論調査2024」単身世帯**の内容を徹底解説します。
資産形成の現状や投資行動、老後の不安まで、データをもとに「一人暮らしをしている方の懐事情」を見ていきましょう。
決済手段:キャッシュレス化の進展が単身世帯でも明らかに!
- 日常の小額支払い(1,000円以下)で使われる主な決済手段は以下の通り:
- 現金:56.4%
- 電子マネー:45.2%
- クレジットカード:37.8%
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現金決済はまだ5割超ですが、電子マネーやカードの利用もかなり進んでいます。特に小額支払いでは電子マネーが存在感を増していますね。現金と違い、ポイントが貰えるのもメリットの一つですね。
借入金の状況 ― 借入のある単身世帯は13.8%、目的は住居が中心
借入のある単身世帯は13.8%。単身は全体として借入比率が低め。
借入目的のトップは生活資金(約41.2%)。次いで自動車等の購入資金(約14.8%)、住居資金(約13.6%)、旅行資金(約9.6%)など。単身世帯では例年(2018年の調査以降)、生活費目的が割合の多くを占めているのが特徴となっている。
家計の運営 ― 現状評価・ライフプラン・老後意識
1) 現状評価
- 資産負債バランスを「意識したことがない」80.8%。
- 家計運営の自己評価は、予定どおり33.0%、思ったより苦しかった22.2%、ゆとりができた7.5%、意識なし37.3%、となっている。
2) 生活設計(ライフプラン)と資金計画
- ライフプランを持つ:31.4%、今後作るつもり:38.2%、持たず作る気もない:30.4%。
- ライフプラン保有者のうち、資金計画まで作っている:65.1%(今後作る24.7%、作っていない10.2%)。計画をし、資金設計まで落とし込めている人は3人に2人。
3)老後の生活への心配、年金観
- 老後の生活への心配については、それほど心配ではない:21.7%、多少心配である:33.6%、非常に心配である:44.8%となっている。
- 年金観については、日常生活費程度もまかなうのが難しい49.4%、ゆとりはないが日常生活費はまかなえる42.0%、さほど不自由なく暮らせる8.6%、という構図。
まとめ
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単身世帯のデータを改めて眺めると、平均989万円と中央値362万円の大きな差が示すように、持つ人と持たない人の二極化が進んでいます。借入は少ないものの、住居費や生活費の負担を一人で背負う分、ちょっとした収入減や物価上昇が直撃します。老後への不安を感じつつも、ライフプランや資金計画を具体的に立てている人はまだ3割程度。現金中心からキャッシュレスへ移行している姿は効率的ですが、その家計データをどう活かすかは個人の工夫次第です。
単身世帯は、弱さを抱える一方で、誰よりも早く新しい時代の課題と可能性を体感できる存在。だからこそ「貯める仕組みを自動化する」「小さくても投資を始める」「将来の支出を見える化する」といった一歩が、未来を変える鍵になります。単身であることはリスクであると同時に、自由に舵を取れる最大のチャンスなのです。
今回は、2024年に実施された家計の金融行動に関する世論調査の調査結果を解説していきました。みなさんの懐事情と比べてどうだったでしょうか?
調査結果を見ていくには、いつ、どんな対象・方法で、どのような結果なのかを多角的に見ていく必要があります。このブログでは、しっかりとした調査研究のもと、正確な情報発信ができるよう努めて参ります。
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次回は、二人以上世帯の懐事情を深堀していくよ。
信じて、託そう。未来の自分に!
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