どうも、信託太郎です☺
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お金のことならお任せあれ、信託太郎です。
今回は、金融経済教育推進機構(J-FLEC)が実施した**「家計の金融行動に関する世論調査2024」二人以上世帯**の内容を徹底解説します。
資産形成の現状や投資行動、老後の不安まで、データをもとに「世間家庭の懐事情」を見ていきましょう。
調査の概要
調査の基本情報(2024年実施分)
- 実施時期:令和6年(2024年)6月21日~7月3日
- 対象:全国の20歳以上80歳未満、かつ世帯員2名以上の二人以上世帯、5,000世帯をインターネット調査により実施
- 目的:家計の資産・負債、生活設計、決済手段、金融知識、公的制度への認知など幅広い金融行動を把握するための調査
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単身世帯のとき同じ、インターネット調査ということでネットリテラシーが高い層であることに注意が必要でしょう。
以降のデータも、単身世帯同様、平均値や中央値の違いを意識して見ていきましょう。
金融資産の保有状況:中央値は330万円
- 平均値と中央値の差:
二人以上世帯の「金融資産の平均値」は1,307万円、一方「中央値」は330万円と大きく乖離。少数の高資産世帯によって平均が押し上げられている。 - 「金融商品をいずれも保有していない」二人以上世帯は3.0%**でした。
「金融商品」=「金融資産」+「預貯金で日常的な出し入れ・引き落としに備えているもの」
すなわち、日々自転車操業か、それより厳しい生活をしている方が「100人中3人」はいるという結果ですね。
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私も経験がありますが、子育て世帯ともなると一層支出が増えてしまいますよね。
ちなみに、年代別貯蓄の傾向(2024年調査ベース/LIMOによる報道)によると、
- 30代:平均677万円/中央値180万円(貯蓄ゼロ世帯:24.5%)
- 40代:平均944万円/中央値250万円(貯蓄ゼロ世帯:約25.7%)
- 50代:平均1,168万円/中央値250万円(貯蓄ゼロ世帯:約29.2%)
というデータもあるようですので参考までにご覧ください。
家計の運営 ― 現状評価・ライフプラン・老後意識
1) 現状評価
- 資産負債バランスを「意識したことがない」80.8%。
- 家計運営の自己評価は、予定どおり33.0%、思ったより苦しかった22.2%、ゆとりができた7.5%、意識なし37.3%、となっている。
2) 生活設計(ライフプラン)と資金計画
- ライフプランを持つ:31.4%、今後作るつもり:38.2%、持たず作る気もない:30.4%。
- ライフプラン保有者のうち、資金計画まで作っている:65.1%(今後作る24.7%、作っていない10.2%)。計画をし、資金設計まで落とし込めている人は3人に2人。
3)老後の生活への心配、年金観
- 老後の生活への心配については、それほど心配ではない:21.7%、多少心配である:33.6%、非常に心配である:44.8%となっている。
- 年金観については、日常生活費程度もまかなうのが難しい49.4%、ゆとりはないが日常生活費はまかなえる42.0%、さほど不自由なく暮らせる8.6%、という構図。
まとめ
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では、二人以上世帯の概要を紹介していないデータも込みでまとめますね。
1️⃣ 平均資産は立派でも中央値は控えめ
- 金融資産を持っている世帯の平均は1,833万円!
- でも実際の真ん中(中央値)は330万円程度。
→ ごく一部の“お金持ち世帯”が平均を押し上げているね。
2️⃣ やっぱり預貯金が大好き
- 金融商品のトップは預貯金(約4割)。
- 次いで株式(19%)、生命保険・投資信託(11%前後)。
→ リスクより安全重視!といった傾向です。
3️⃣ 年代ごとの特徴
- 30代:平均677万円、でも中央値は180万円。まだまだこれから。
- 40代:平均944万円、中央値250万円。教育費と住宅ローンで苦しい世代。
- 50代:平均1,168万円、中央値250万円。ゼロ世帯が3割近く!
- 60代以降:一気に増えて2,000万円台が見えてくる。老後の蓄えが本格化ですな。
4️⃣ 貯蓄ゼロ世帯も無視できない
30~50代では2~3割が「貯蓄ゼロ」。
→ 「平均はすごいけど、自分たちの実感は…?」という声が出るのも当然。
今回は、2024年に実施された家計の金融行動に関する世論調査の調査結果を解説していきました。みなさんの懐事情と比べてどうだったでしょうか?
調査結果を見ていくには、いつ、どんな対象・方法で、どのような結果なのかを多角的に見ていく必要があります。このブログでは、しっかりとした調査研究のもと、正確な情報発信ができるよう努めて参ります。
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次回は、二人以上世帯の懐事情を深堀していくよ。
信じて、託そう。未来の自分に!
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